春のふくおかでは博多と天神を結ぶ歩道沿いを10万本のチューリップで彩り
道行く人たちの目を楽しませてくれています。
今の時期は桜とチューリップが同時に楽しめます。贅沢です。

今までロードサイドにはゴミが捨てられていたりしたのですが
さすがに綺麗なチューリップが並ぶところにゴミを捨てることは
ためらわれるようで、誰もゴミは捨てませんね。
今回はそのゴミにまつわる話を少し。
【都会のオアシス】

福岡市役所の東側・アクロス福岡の南側に天神中央公園があります。
平日お昼の時間には、お弁当を食べるサラリーマンの姿が見られ
夕方には近隣で動物を飼っている人が集まります。
休日には様々なイベントが開催されることもあれば
福岡ツアーに出かける国内外様々な人たちの集合場所になったり
多くの人々が思い思いのことをして過ごします。
桜も植えられているので、この時期は花見目当ての人も沢山訪れます。
まさに都会のオアシスといった感じです。
【かつてはゴミが多かった】
多くの人が訪れて、滞在して飲食するのでごみが発生します。
ゴミ箱を設けていましたが、すぐにゴミで一杯になり
溢れたゴミはゴミ箱の回りに積み重なってしまいました。
そしてそのゴミを目当てにカラスがあつまりました。
カラスはゴミをあさり散らして、さらにゴミが拡散しました。
ゴミ箱を増設したり、ゴミ箱に蓋を設けてカラス対策をしたり
ゴミを捨てないでといった注意書きを増やし
いろいろ工夫はしていたのですが、公園の環境としては
あまり改善しませんでした。
人をさほど恐れない黒いカラスが集団で傍を乱舞している姿は
子供じゃなくても怖いものでした。
花見の時期は、発生するゴミは10倍以上に膨れました。
ゴミの処理費用は1日30万円を超えたそうです。
【あると使う なければ工夫する】

ある日をさかいに、天神中央公園のゴミ箱は撤去されました。
普段からここを利用している人は「あれ?」と最初戸惑いました。
ゴミを捨てようにも、ゴミ箱がないのですから。
しょうがないので持ち込んだレジ袋に自分の出したゴミを入れて
持ち帰るようになりました。
ゴミを捨てる人が全くいなくなる訳ではないのですが
どこにもゴミがないところに捨てるのはためらわれるようです。
たまにゴミが落ちてても、犬の散歩している人なんかが
飼い犬の粗相用に持参している袋にぽいっと拾い入れて
持っていってしまいます。
ゴミがなくなるとカラスが減りました。
もっとゴミをあさりやすいところに行ったのでしょう。

さて、気持ちよく過ごすことが出来るようになった天神中央公園に
鈴懸の桜葉餅と石蔵酒造の百年蔵抱えて桜を愛でにいきますよ!